いつもなんだかお腹がすっきりしない、便通が不良であるなどはございませんか?
目に見えるような出血、あるいは健診で便潜血反応が陽性となっていても、いつもの痔、少し切れたんだとご自身に言い聞かせてはいないでしょうか?
いつもの腹痛がストレスによるものと思い込んではないでしょうか。

大腸の病気は生活の欧米化に伴い、年々多くなっております。比較的若い方に起こり得る慢性の腸炎疾患やストレス性の腸疾患なども少なくありませんが、やはり大腸がんが非常に増えております。2018年9月に発表された癌発症者数は大腸がんが最多であり、さらに女性の死亡原因臓器がんで最も多いとされております。

大腸がんの怖いところは早期がんは勿論、進行がんとなっていても無症状の場合のほうが多いことです。そのため症状がないからといって大腸がんは無いということは言えません。症状が出てから見つかった大腸がんの場合は、進行がんであることがほとんどとされております。
大腸がんは、早期であればほぼ100%治ります。ですので早期発見、早期治療がもっとも有用ながん対策となります。

現在、便潜血反応が大腸がん検診として行われております。腸に血が混じっているかの検査です。一時的な腸炎であっても痔出血であっても陽性となります。
当然のことながら癌でも出血しなければこの検査ではわかりません。
進行がんで10%、早期がんで50%が便潜血陰性になることが報告されております。
つまり便潜血反応が問題なかったといって大腸がんがない、ということは言えません。

下部内視鏡検査(大腸カメラ)は肛門から内視鏡を挿入して、直腸から盲腸まで大腸全体を観察する腸の検査としては最も精度の高い検査です。

当クリニックでは、最新のNBI(狭帯域光観察)システムを搭載した内視鏡システム、ハイビジョンの拡大内視鏡、モニターを使用して、微細な病変を検出、治療することを検査の目標としております。
通常観察から100倍まで拡大して観察が可能な内視鏡を使用することで良性病変、あるいは悪性病変の判断が可能となります。
通常の大腸カメラでは腸を広げて観察するために空気を入れて観察をするため、検査後お腹が張って辛くなる場合も少なくありません。
当クリニックでは生体吸収性が優れている検査用CO2ガス送気システムを使用することで検査後の苦痛を軽減する方法を取り入れております。

内視鏡の専門医が痛みのない検査方法で施行いたしますので、以前検査が辛かった方、また検査にとてもご不安に思われる方はどうぞご相談ください。
ご希望に応じて鎮静剤(いわゆる麻酔)を使用して検査を行うことも可能です。

内視鏡の洗浄消毒は内視鏡学会のガイドラインで推奨されているジョンソンエンドジョンソン社のエンドクレンズNEOを使用して、高次医療機関と同様の徹底した感染予防に努めております。

40代からポリープが出来やすくなると報告されておりますので、全く症状がなくても一度是非ご相談ください。実際に検査をされて病気がないことを確認することが大事です。当クリニックでは苦痛をできるだけ無くした検査を行うことで、安全、安心な楽な検査を心がけております。
ご不明なことは是非ご相談ください。
検査によって、少しでもご不安を取り除ければ幸いです。

→ 大腸カメラを受けられる際の流れ

→ 大腸カメラへのよくあるご質問